不登校関連の大変♪
不登校児童の親心得(わが家の場合)♪/不登児童の高校退学/不登校児童の男女交際

不登校児童の男女交際は大変♪

 いじめ・男女交際・勉強の遅れ・単位不足等、高校生が不登校に至る理由はいろいろあると思いますが、男女交際も頭の痛い問題です。親からの視点で困ったことを列記しますね。

1.異性を求める。

  思春期に同性のいじめに合った場合、友人に異性を求める場合があります。同性で満たされなかった交流を異性に求めるのではないでしょうか。(異性と付き合えることで、優越感を抱きたい欲求があるようにも思います )ところがティーンエイジャーと呼ばれる時期はお互いに様々な面が未熟であったり、「思いこみ」があったりと、大人の視点でみると危なっかしいことこの上ないですね。そもそも同性と異性では、 受け取る感覚にズレがあります。「これくらいは大丈夫」という 感覚が、異性間では通用しないことが多々あるのです。

 しかも不登校によって外との接触が少ないならば一般常識が培われる部分に欠落がでます。なので、自分の「親切な行動」が、世間一般ではセクハラやストーカー行為と思われる場合があるというのを自覚していないこともあるのです。

2.性的知識の欠落

 不登校の子どもと会話していて、性的知識の欠落または偏りを感じます。通常であれば、友人知人等から自然に得ていた実体験に近い知識が、人との接触が少ない不登校児童には育ちにくいと思われます。

 ですので、性的知識は不登校児童はありあまる時間の中で、自分の好きな媒体(多くはゲーム・アニメ・マンガ等)に限定されるようです。大人ならば、それらは参考程度や都合のよい虚像等に割り切れます。ところが、思春期の不登校の子どもにとっては、それらから得る知識は「許しがたい恥ずかしい事」として自分自身を断罪したり、逆にお手本にしたりしています。もしこれらの情報に友人知人の実話が加わってくると、異性間のつきあい方に注意したり、納得したりの試行錯誤ができるのですが、不登校児童は、試行錯誤が乏しいままに年だけは大人の年に近づいていってしまいます。

 そうは言っても思春期そのものが自分自身の性との葛藤ですが。(私も相当悩みましたよ♪)

3.有害サイトについて。

 不登校児童は特に性的知識(異性知識や感覚)に偏りがありますので、特に有害サイトには注意してください。現在、18禁サイトの閲覧規制等、パソコンに対応ソフトもあり、携帯も規制ができます。

 私個人としては異性に惹かれるのは、人間として当然だと思っております。なので異性関連サイトを閲覧するのもよい人生経験だと思っています。ただ注意してほしいのは、有害サイトから本当に有害な被害を子どもがこうむってしまう時です。
 実際、18禁サイトに年齢詐称して子どもが登録することもできてしまいます。そうすると、様々な手口で子どもがそちらのサイトからの実害をこうむるようになります。不登校の子どもの行動で、携帯に依存しているようならば友人関係なのか有害サイトがらみなのかぜひ確認してみてください。特に普段、外に出歩かない不登校児童が急に誰かと約束したのなら相手の素性を教えてもらってみてください。それが有害サイト発であるなら、「メールの受け取り」や「サイト閲覧」等、有料のシステムがあったりします。ただし、女の子の場合はほとんど無料ですので、もっと細かい注意が必要になります。特にお金がらみの変化があれば要注意です。


4.異性問題の高校対応について

 学校内で異性問題は学校責任が発生します。けれど学校外で起きたことは学校の管理責任対象外です。公立高校では先生の仲介がお願いできる場合もあるようですが、相手方のご両親を交えた直接交渉となる場合もあります。このどちらにしても、男児側に一方的な社会的制裁が加えられてしまっているのが現実です。

 いつの時代でもそうですが、親は子どもの言い分を100%信じますよね……私も親なので。交渉の際は、両方の子どもの言い分をきっちり聞いて、冷静に判断できる第三者の介入は必要だと思います。その際は、できるだけスクールカウンセラー等児童心理に精通した、第三者の介入を図る方がよいと思います。
 
 蛇足となりますが、不登校児童の中に、発達障害のある児童が多いのは、ご存知でしょうか。この発達障害を内在する児童は相手に対しての説明もヘタクソですし、自分ルールの思い込みもあるので実際の状況把握が大変です。(実際、親にもまた同様の遺伝的傾向がある場合もあります) この話についてはまた後日、深く語ってみたいと思います。
 ともあれ、異性問題はお互いの子どもがともに「幸せ」になれるように、親もまたトラブルになった相手を尊重できればよいと願ってやみません。
 

2012.1.12 writer:秋芳美希